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夏に食べるそうめんや蕎麦、冷奴の薬味にすると
美味しい”みょうが””しょうが”

清涼感がありとても香りのよい香味野菜ですが、
とても名前が似ている2つ。

どんな違いがあるかご存知ですか?

似ている様で似ていない
みょうがとしょうがについてご紹介したいと思います。

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みょうがとしょうがは同じ種類!?食べる部分に違いがある?

みょうがとしょうがは実は同じショウガ属の植物です

しょうがに至っては、紀元前300~500年前より
インドでは保存食や医療品として使われていました。

ヨーロッパには紀元1世紀頃に伝わったとされ、
日本では2~3世紀頃に中国から伝わり
奈良時代に栽培が始まっていた様です。


みょうがが持ち込まれた際に、

香りが強いものに「兄香(せのか)=しょうが」
香りが弱いものに「妹香(めのか)=みょうが」

・・・と呼ぶようになり、
後にしょうが・みょうがになったという説があります。


しょうがはを食しますが、
みょうがは花蕾を食用とします。

同じショウガ属の植物ではありますが、
品種の違いと考えておくとよいでしょう。

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みょうがとしょうがは栄養や効能・効果も違う?カロリーは?

同じショウガ属の植物ですが、
栄養面の違いとはどんなものか気になりませんか?

それぞれ共に含まれているものは「カリウム」

体内の水分調整をはかってむくみ予防によい働きを持ち、
そして微量にマグネシウムやカルシウムを含んでいます。


主に薬効が注目される植物で、

みょうがの香り成分である「アルファピネン」には
血の巡りやホルモンバランスを整えます。

みょうがのカロリーは100gで12kcalです。

対するしょうがは「ショウガオール」「ジンゲロール」など
殺菌や抗酸化作用、血の巡りをよくし身体を温めます。

しょうがのカロリーは100gで30.1kcal



いずれも血液の流れをよくする働きを含むので、
冷たい飲物や涼しい部屋にいがちな夏には
身体を温めることに繋げるよい食材です

みょうがの食べ過ぎは物忘れになる!?

同じショウガ属の植物であるのに、

なぜか「みょうが」は食べ過ぎるとバカになるであったり、
物忘れをするといったマイナスな事が言われます。

実際にはそうしたことはありません

いろんな諸説がありますが有名なのが、
古くインドの逸話からそう言われる様になった様です。


お釈迦様の弟子に「周利槃特(しゅりはんどく)」という
非常に物忘れの激しい弟子がおり、

仏道に優れ悟りまで開いた素晴らしい人物でありながら、
どうしてか自分の名前は忘れてしまうのです。

それを不憫に思ったお釈迦様は首から名札を
かけさせましたが、その事すらも忘れてしまうほど・・・

結果、死ぬまで自分の名前は覚えられなかったと言います。


槃特が亡くなった後に
墓から生え育ったのがみょうがであったことから、
みょうがを食べると物忘れをするといった俗説が生まれました。

また、みょうがの名前はそんな槃特を想い
自分の名を背に荷(にな)ってずっと努力しつづけた

・・・という事から
”茗荷(みょうが)”と名付けられたそうです。

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