夏の虫刺されやあせもを掻きむしってて
皮膚が酷い事になった経験ありませんか?
もしかするとそれは「とびひ」かもしれません。
あせもととびひと違いとは?
その原因や治し方などについてご紹介しましょう。
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あせもととびひの原因は別?違うものなの?
汗を多くかいた後に汗が出る管が詰まり、
発疹ができるのを「あせも(汗疹)」と言います。
あせもには3つの種類があり、
・水晶様汗疹・・・肌表面に小さな水疱。痛みなどがない。
・紅色汗疹・・・軽い痒み、チクチクとした痛みがある。
・深在性汗疹・・・発疹の深い部分で詰まり発汗せず。
深在性汗疹は汗が出ないため、
熱中症にかかりやすいので注意が必要です。
日射病や熱射病・熱中症など違い
そして「とびひ」はあせもに細菌感染を起こし、
「膿疱性汗疹」から悪化し起こります。
主に黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌などといった
皮膚に常にいる菌(常在菌)により感染し、
さらにとびひに触れた手で他の触れる事で
全身のあちこちに移動し広がります。
正しくは「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といい
他の人にも移してしまう病気です。
火事によって火の粉が飛び火していく様に
似ていることからこの名が付けられた様です。
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あせもやとびひは赤ちゃんや子供だけじゃない!大人も注意!
とびひは赤ちゃんや子供に起きる皮膚疾患と思われますが、
大人でも感染することがあります。
大人の場合には過労やストレスなどで
抵抗力や免疫力が低下している際に、
感染してしまうことがあります。
ただ、子供との違いは
我慢ができる面で治りが早い点です。
自身のお子さんがとびひになってしまった際に
必ず感染するとも分かりませんが、注意にこした事はなく
直接とびひに触れない様に、
綿棒や使い捨てのビニール手袋を使うとよいでしょう。
子供は眠っている間に掻きむしってしまう事も多く、
本来傷を保護するために絆創膏などを貼りたくなりますが、
皮膚の通気性が悪くなると治りも遅くなるので、
通気性がよいガーゼを使いとびひを覆うか、
直接ガーゼに薬を塗って貼っておくという方がよいでしょう。
また、小さな赤ちゃんなどは、
爪のひっかき防止に手袋をさせておく!
・・・という方法も治りを早める方法の1つです。
あせもやとびひの治療に使える市販薬は?
とびひの治し方は病院で治療を受け、
処方される薬にはゲンタシンやリンデロンがあります。
ゲンタシンは非ステロイドで
抗菌作用によりとびひの改善に有効です。
二次感染を防ぐ為に
抗ウィルス剤とともに処方される事もあります。
リンデロンはステロイド系であり、
ジュクジュクとしたとびひにのみ使用します。
家にあるからと塗ってしまうと重症化する恐れがあるので、
安易に塗る事はしない様にしましょう。
市販薬では「フルコートF(田辺三菱製薬)」
お子さんに使用しても問題がなく、多くの皮膚炎に有効です。
他にも抗菌・抗生物質成分を配合している
「ドルマイコーチ(ゼリア製薬)」
ジュクジュクとしたとびひには、
「クロマイ-P軟膏(第一三共ヘルスケア)」
これらは小さなお子さんから大人でも
安心して使用する事ができます。
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